この手のカメラにはほとんど興味が無かったのだが、フトした拍子に気になりだしてどうしようもなくなり、買ってしまった。
このタイプのカメラは一般に「ブリッジカメラ」と呼ばれているようで、これはレンズ交換式一眼レフとコンパクトカメラのあいだを「橋渡し」するというような意味なのだろうか。オリンパス IZM400 、キヤノン AUTOBOY JET135 、コニカ AIBORG 、チノン SUPER GENESISS 、フジ ズームカルディア3000 、リコー MIRAI などがこの種に属するカメラだろう。それぞれに凝ったデザインや機能が盛り込まれていて、まさにバブルの時代の遺産。しかしこれらのなかから何故、とりわけAPEX105なのか? 35mmF4-105mmF6.7というごく平凡なスペックのレンズをもち、価格もそれほど高くない、このカメラのどこがそんなに気になるのか?
先ず、本機は一眼レフではなく実像式ズームファインダーをもち、レンズシャッターを備えている。それにもかかわらず測光は外光式ではなくTTL測光でありTTLオートフォーカス、つまりレンズシャッター機でありながら常時シャッターを開放して測距しているわけだ。さらにファインダー接眼部に眼を近づけるとAFが機能し始め(アイスタート)、しかもAPZ(アドバンスドプログラムズーム)という被写体に応じて自動でズーミングしフレームを決めてくれる機能がこれに連動している。おまけにこのAFは動体予測制御機能もついているので、カメラを構えるとレンズが被写体の大きさに合わせて勝手にズーミングし、その被写体が動いてもズーミングとフォーカシングを自動でやってくれる。
さて、シャッターボタンを押すとどうなるか。先ずシャッター兼絞りが閉じ遮光幕が上部へ逃げ、そして露出に応じてシャッター兼絞りがプログラムされた数値で開いて閉じ、再び遮光幕が元に戻ってもう一度シャッター兼絞りが開放される、これで撮影終わり。一瞬のうちになかなか複雑な動作をやっている。まだまだスペックについて書きたいことはありるが、長くなったのでこの辺で。
で、実際の使い心地はどうなのかというと、う〜ん、勝手にズーミングをするというのはかなり鬱陶しいものがある。まあこれはAPZ機能をOFFにすれば解決するし、フレーミングまでカメラまかせにするオートマティズムを追求したコンセプチュアルな作品を撮れば面白いのではないか(by T.O.)という意見もあり(笑)、これは使い方次第とも言えるだろう。問題は図体が大きく持ち辛いこと。別売の専用ハンドストラップというものがあり、これを着けると格段に持ちやすくなりそうだが、持っていない... これ探すとなるとタイヘンだろう。いや実はもっと問題なことがあって、APEX105には「パールホワイト」仕様があり、これがカッコいい! 欲しい...

2004.5.13 追加
パールホワイト仕様、買ってしまった...
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APEX 105 Black
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